和食居酒屋 絹一

和食居酒屋 絹一は、JR長野駅からわずか徒歩3分という好立地にありながら、駅前の路地裏で静かに存在感を放つ老舗の名店です。創業から45年、地元の人々に愛され続ける和食居酒屋として、毎晩多くの常連客で賑わいを見せています。暖簾をくぐると、どこか懐かしく温かな空気に包まれ、肩の力を抜いてゆっくり過ごせる雰囲気が魅力ですね。

絹一のこだわりは、信州の豊かな自然が育んだ食材をふんだんに使った料理にあります。地元の農家や山の恵みを知り尽くした店主が厳選する食材は、どれも新鮮そのもの。四季折々の味を丁寧に仕立てた料理は、どれを取ってもお酒がすすむ逸品ばかりです。信州の地酒との相性も抜群で、料理とお酒の両方を楽しみたい方にぴったりのお店といえるでしょう。

なかでも評判なのが、絹一自慢の「きのこ鍋」。アミタケ、ハナイグチ、原木なめこ、黒あわび茸、いっぽんかんこう、霜降りひらたけ、黒舞茸、ナラタケ、クロカワ、ブラウンえのき、クリフウセンタケなど、地元信州の山で採れる多彩なきのこが贅沢に使われています。鍋の中にはまるで森がそのまま閉じ込められたかのような香りと彩りが広がり、一口ごとに深い旨味と自然の滋味を感じられるのです。

特製の出汁は、昆布と鰹節をベースにきのこの風味を最大限引き出すよう調整されており、口当たりがまろやかで優しい味わい。きのこそれぞれの個性が引き立ち、噛むほどに旨味がしみ出してくるのがたまりません。寒い季節はもちろん、通年通して注文する常連さんも多い人気メニューだとか。

店内はカウンター席から小上がりの座敷まであり、一人飲みから仲間との宴会まで幅広く利用できます。地元の人々が足繁く通うのも納得の、居心地の良さと味の確かさ。観光客にもぜひおすすめしたい隠れた名店です。信州の山の幸と職人の技が織りなす至福の味、それが「和食居酒屋 絹一」の魅力です。



　

小川の庄 大門店

小川の庄 大門店は、創業40年を超える長野の郷土料理店です。善光寺門前のにぎやかな通りにありながら、どこか懐かしい香りが漂う温かみのあるお店。ここでは、長野の味として知られる「おやき」を焼きたてで味わうことができます。昔ながらの製法にこだわり、手作業で丁寧に包み焼き上げるおやきは、地元客にも観光客にも長年愛され続けています。

名物は、信州でも珍しい「焼きおやき」。通常のおやきは蒸したり焼いたりと様々な調理法がありますが、小川の庄では昔ながらの直火焼きにこだわっています。外側は香ばしく、中はもっちりとした食感。ひと口かじれば、香ばしい皮の香りと具材の旨味が口いっぱいに広がります。その味わいは、素朴でありながら深く、どこか懐かしい気持ちにさせてくれますね。

具材には地元の食材をふんだんに使用しており、季節ごとに異なる味を楽しめるのも魅力です。中でも特に人気なのが「野沢菜」と「あずき」。野沢菜おやきは、ピリッとした塩味とシャキシャキした食感が特徴で、信州らしい味わいを存分に堪能できます。一方のあずきおやきは、甘さ控えめで素朴な風味が魅力。焼き立てを頬張ると、ほっこりとした甘みが心に染み渡ります。どちらも世代を問わず人気の定番です。

また、店内では焼きたてのおやきをその場で味わうこともできます。囲炉裏を囲んで香ばしい香りに包まれながら食べるおやきは、まさに格別。旅の合間のひと休みにもぴったりですね。焼き立てならではの香ばしさと温かさは、持ち帰りでは味わえない特別な体験といえます。

善光寺参拝の途中で立ち寄る人も多く、地元の人にとっては懐かしい味、観光客にとっては新しい信州の発見になるお店です。長い年月を経ても変わらない味と、心のこもったもてなし。それが小川の庄 大門店の魅力です。信州のぬくもりを感じられる焼きおやき、ぜひ一度味わってみてください。



　

そば処 とがくし

そば処 とがくしは、長野市・権堂駅から徒歩わずか4分の場所にある、創業55年の老舗蕎麦店です。昔ながらの佇まいながらもどこか気品を感じさせる店構えで、地元の常連客はもちろん、観光で訪れる蕎麦好きたちの舌をも魅了しています。長年受け継がれてきた手打ちの技と、信州ならではの澄んだ水、厳選されたそば粉。その三拍子が揃っているからこそ生まれる味わいです。

この店を語るうえで欠かせないのが、名俳優・三國連太郎さんが惚れ込んだという逸話。撮影で長野を訪れた際にその味に感動し、何度も足を運んだといわれています。俳優をも虜にしたその蕎麦には、長年の経験と確かな技術が息づいていますね。

そば処 とがくしの看板メニューは「ざるそば」。細すぎず太すぎず、絶妙な太さに仕上げられたそばは、手打ちならではのコシと香りが際立ちます。一口すすれば、口の中にそばの風味がふわっと広がり、噛むほどに甘みと香ばしさが感じられる逸品です。つけ汁は出汁の旨味をしっかりと効かせながらも、そばの香りを邪魔しない上品な味わい。まさに職人の技と感性が光る一杯といえるでしょう。

そば粉には信州産のものを中心に使用しており、その日の気温や湿度に合わせて水加減を微調整するという繊細さもこの店ならでは。茹で時間にも妥協せず、常に最高の状態で提供されるよう心を込めて仕上げています。シンプルながら奥深いざるそばは、まさにとがくしの原点です。

店内は落ち着いた雰囲気で、木のぬくもりが感じられる空間。カウンター席からは職人の手打ちの様子が見えることもあり、その姿を見るだけでも期待が高まります。ゆっくりと流れる時間の中で味わう一枚の蕎麦。その一瞬に、半世紀以上積み重ねた店の歴史が凝縮されています。



　

いむらや権堂店

いむらや権堂店は、権堂駅から徒歩5分の場所にある、創業70年を超える長野の名物ラーメン店です。地元の人々にとっては懐かしい味、観光客にとっては新しい発見となる老舗の一軒。昭和の時代から変わらない製法と味付けを守り続けており、今も昼夜問わず多くの人で賑わう人気店です。

看板メニューは、創業当時から愛され続けている「あんかけ焼きそば」。長野市でこの味を知らない人はいないと言われるほどの名物料理です。たっぷりの野菜と豚肉、そして香ばしく焼き上げた中華麺に、とろりとした特製あんを豪快にかけた一皿。その見た目の迫力もさることながら、一口食べれば納得の美味しさです。

あんのベースには、創業以来受け継がれてきた秘伝のスープを使用。絶妙なとろみと深みのあるコクが特徴で、具材の旨味をしっかりと包み込みます。香ばしく焼かれた麺のパリッとした部分と、あんでしっとりとした部分のコントラストがたまりません。熱々のあんが麺に絡むたびに、口の中に豊かな風味が広がり、思わず箸が止まらなくなりますね。

また、ボリューム満点ながらも後味は意外と軽く、老若男女問わず人気があるのも納得です。たっぷり入ったシャキシャキの野菜が食感にアクセントを加え、食べ進めるごとに満足感が増していきます。寒い季節には体の芯から温まる一品としてもぴったりです。

店内は昔ながらの食堂のような、どこか懐かしさを感じる雰囲気。カウンター越しに漂う香ばしい炒め油の香りや、鉄板の音が食欲を一層そそります。地元の常連さんが家族連れで訪れる姿も多く、地域に根ざしたあたたかいお店といえるでしょう。

長野で「ソウルフード」として語られるいむらやのあんかけ焼きそば。その味は、時代が変わっても愛され続ける理由があります。シンプルでありながら奥深い、まさに老舗の底力を感じる一皿です。