島京梵天

島京梵天（とうきょうぼんてん）は、伊豆大島の港のひとつ「波浮港」から続く階段道「文学の散歩道」を上りきった場所にある、趣あるカフェです。かつて文豪たちが愛した港町の風情をそのまま残しつつ、どこか懐かしい雰囲気が漂う空間。旅の途中に立ち寄ると、時間がゆっくりと流れていくのを感じられますね。

店内は木の温もりに包まれた落ち着いた雰囲気で、地元の素材を生かしたメニューが並びます。その中でも特に人気なのが「冷やしたい焼き」。島の名産である“明日葉”を練り込んだ生地が特徴で、ほんのりとした苦みと自然な香りが楽しめます。冷たく冷やされたたい焼きの中には、ほどよい甘さの餡が詰まっており、暑い季節にもぴったりの一品です。

一見シンプルながらも、ひと口ごとに素材の味が広がるのが魅力。冷たいスイーツとしてだけでなく、島の自然を感じる味覚体験でもあります。カフェの窓からは、波浮港を見下ろす穏やかな景色が広がり、のんびりと過ごす時間が心に残ることでしょう。

島京梵天は、ただのカフェではなく、大島の文化や風土を五感で味わえる場所。明日葉のたい焼きを頬張りながら、文学と自然が調和する島時間を楽しみたいですね。



　

東京都立大島海洋国際高等学校

東京都立大島海洋国際高等学校は、伊豆大島に位置する東京都で唯一の水産系都立高校です。豊かな自然と海に囲まれた環境の中で、海洋に関する専門的な学びを深めることができる貴重な学校。設立以来、海の魅力や海洋資源の大切さを伝える教育に力を注いできました。

同校は「海洋高校」として生まれ変わってから、今年で20周年を迎えます。長年にわたり、海洋技術や水産業、さらには国際的な視野を持つ人材の育成を目指してきた歴史があります。実習船による航海訓練や海洋調査など、実践的な学びが充実しており、海の仕事を志す生徒たちにとって憧れの場所といえるでしょう。

生徒の約9割が島外からの入学者であるため、全寮制を採用しています。寮生活を通して仲間との絆を深め、規律ある生活リズムを身につけることができますね。生活と学びが一体化した環境の中で、協調性や自主性も自然と育まれていきます。

東京都立大島海洋国際高等学校は、海と共に生きることの意義を学び、未来の海洋産業を支える若者たちを育てる場所。まさに“海の学び舎”として、これからも新たな航海を続けていくことでしょう。



　

トウシキ海岸

トウシキ海岸は、数千年前の三原山の噴火によって流れ出た溶岩が海へと到達し、長い年月をかけて形づくられたダイナミックな景観が魅力の海岸です。黒々とした岩肌が弧を描くように海へ広がり、まるで大自然が描いた一枚の絵のよう。荒々しさと美しさが共存するその風景は、伊豆大島ならではのスケールを感じさせますね。

溶岩により形成されたごつごつとした岩場には、ところどころに潮だまりができ、海の生き物たちの姿を間近で観察することもできます。透明度の高い海は、青と黒のコントラストが美しく、自然の力強さを感じるスポットです。

そんなトウシキ海岸のもう一つの魅力が、夏季にオープンする遊泳場。波が穏やかで、溶岩に囲まれた天然の入り江がまるでプライベートビーチのような雰囲気を醸し出しています。海水の透明度が非常に高く、泳ぐたびに足元までくっきり見えるほど。子ども連れや観光客にも人気の高い場所です。

ダイナミックな自然の造形と、穏やかな海の癒しを同時に味わえるトウシキ海岸。伊豆大島を訪れたら、ぜひ立ち寄りたい絶景と憩いのスポットです。



　

麺’sCLUB酒池肉林 大島店

麺’sCLUB酒池肉林 大島店は、伊豆諸島・八丈島で人気を博したラーメン店の姉妹店として誕生した一軒です。離島とは思えない本格派の味わいが評判を呼び、地元住民はもちろん観光客からも熱い支持を集めています。店名からも伝わるように、豪快さと満足感を追求した一杯が自慢です。

看板メニューの「魚介豚骨ラーメン」は、濃厚ながらもまろやかなスープが特徴。豚骨の深いコクに、魚介の旨味が絶妙に重なり合い、後を引く味わいです。スープとよく絡む中太麺は、もっちりとした食感で食べごたえ十分。香り立つ海の風味が、どこか島らしさを感じさせてくれますね。

もうひとつの人気メニュー「肉林ラーメン」は、インパクト抜群の一杯。器いっぱいに盛りつけられたチャーシューが目を引き、まさに“肉好きの楽園”と呼ぶにふさわしい存在です。ジューシーな肉の旨味がスープに溶け込み、食べ進めるごとに深みが増していきます。

「離島でここまでのラーメンが食べられるとは」と驚く人も多い麺’sCLUB酒池肉林 大島店。旅の合間に立ち寄れば、体も心も満たされること間違いなしです。