うなぎ林屋

小江戸川越には、昔ながらの風情が漂う通りに数々の鰻の名店が並んでいます。その中でも「うなぎ林屋」は、栃木で長年愛されてきた老舗川魚店が手がけるうなぎ料理屋として知られています。伝統の味をそのままに、香ばしい香りが立ちのぼる鰻を提供しているお店です。

使用されるのは、火力と香りに優れた備長炭。一本一本を丁寧に焼き上げることで、外はパリッと、中はふっくらとした食感に仕上がります。タレの深みも絶妙で、職人の技が一口ごとに感じられる逸品ですね。

また、鰻以外の食材にもこだわりがあり、選び抜かれた旬の素材を使った料理も楽しめます。地元の雰囲気を味わいながら、心ゆくまで食事を堪能できる空間です。

お店は川越駅から徒歩15分ほどの場所にあります。ゆったりと街並みを散策しながら訪れるのもおすすめ。歴史を感じる町と、伝統の味が見事に調和した名店です。



　

太麺焼きそば まことや

「太麺焼きそば まことや」は、昭和23年に蓮馨寺の境内で誕生した屋台焼きそばの味を受け継ぐ焼きそば屋です。かつて多くの人に親しまれながらも惜しまれて姿を消した“川越太麺やきそば”を、店主が復刻させました。どこか懐かしい香りが漂い、地元の人々の思い出を呼び覚ます味わいです。

最大の特徴は、しっかりとした歯ごたえがありながらも決して硬すぎない極太麺。もちもちとした食感がソースと絶妙に絡み、口いっぱいに広がる旨みがやみつきになります。濃すぎないソースの加減も見事で、何度でも食べたくなる味わいですね。

具材はシンプルにキャベツと挽き肉。素朴ながらも、それぞれの旨みが麺の美味しさを引き立てています。さらに仕上げに青のりと紅生姜を添えれば、彩りも風味も一気に豊かに。飾り気のない一皿だからこそ、素材と技の確かさが際立ちます。

懐かしさの中に新しさを感じる、まことやの太麺焼きそば。昔ながらの味を今に伝える、まさに川越のソウルフードです。



　

名代焼だんご 松山商店

「名代焼だんご 松山商店」は、大正時代に創業した歴史ある和菓子店です。昔ながらの製法を大切にしながら、今も変わらぬ味を守り続けています。長い年月を経てもなお、地元の人々に愛されている理由が一口でわかるお店ですね。

お店の周辺に近づくと、まず感じるのは香ばしい醤油の香り。焼きたてのだんごが炭火でじっくりと焼かれ、その香りが境内いっぱいに広がります。思わず足を止めたくなるような、郷愁を誘う匂いです。外は香ばしく、中はもっちりとした食感で、どこか懐かしさを感じさせてくれます。

人気の焼だんご以外にも、いなり寿司やのり巻などの軽食も並び、ちょっとした休憩にもぴったり。お参りの合間や散策の途中に立ち寄る人々でいつもにぎわっています。

昔ながらの素朴な味わいを大切にしながらも、どこか温かみを感じる松山商店。川越の情緒をそのまま味わえる一軒です。心を和ませてくれる、そんな場所ですね。